<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 微之到通州日授館未安見塵壁間有數行字讀之即僕舊詩其落句云淥水紅蓮一朵開千花百草無顏色然不知題者何人也微之吟歎不足因綴一章兼錄僕詩本同寄省其詩乃十五年前初及第時贈長安妓人阿輭絕句緬思往事杳若夢中懷舊感今因酬長句>
<Format: 格式不明>
<Year: 2011>
<BookName: 白楽天詩選（上）>
<Translator: 川合康三>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 微之　通州に到りし日、館を授けられて未だ安んぜず、塵壁の間を見るに、数行の字有り。之を読めば即ち僕の旧詩なり。其の落句に云う、「淥水紅蓮一朵開く、千花百草　顔色無し」と。 然れども題する者の何人なるかを知ざるなり。微之吟歎して足らず、 因りて一章を綴り、兼ねて僕の詩本を録して同に寄す。其の詩を省みれば乃ち是れ十五年前、初めて及第ぜし時、長安の妓人阿軟に贈りし絶句なり。緬かに往事を思えば、杳として夢中の若し。旧を懐い今に感じ、因りて長句を酬ゆ>
<BookPage: 269-271>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
十五年前似夢遊，
曾將詩句結風流。
偶助笑歌嘲阿輭，
可知傳誦到通州。
昔教紅袖佳人唱，
今遣青衫司馬愁。
惆悵又聞題處所，
雨淋江館破牆頭。
<End Poem>
<Translation>
十五年の昔は夢に遊んだ日々のよう。詩を綴り風流を気取ったことがあった。
気まぐれにその場に興を添えて阿軟をからかった歌が、なんと口伝えに通州にまで流 れていたとは。
昔、赤い袖の美女に唱わせたこの詩、今や青い官服の司馬を悲しませる。
悲痛をいやますのは、書き付けられた場所が、雨降りしきる川べりの館、破れた垣根のあたりだと聞いたこと。
<End Translation>
<Formatted Translation>
十五年の昔は夢に遊んだ日々のよう。
詩を綴り風流を気取ったことがあった。
気まぐれにその場に興を添えて阿軟をからかった歌が、
なんと口伝えに通州にまで流 れていたとは。
昔、赤い袖の美女に唱わせたこの詩、
今や青い官服の司馬を悲しませる。
悲痛をいやますのは、書き付けられた場所が、
雨降りしきる川べりの館、破れた垣根のあたりだと聞いたこと。
<End Formatted Translation>